2021/02/22 13:07

昨年は誰にとっても忙しい年となり、楽しい時間を過ごすことが難しかった方ばかりでしょう。

私にとっては、この機会に多くのことを気が付かせてくれて、考える時間もあり、儲けは少なくても学べた1年と思ます。

結局のところ、休んでも大した給付金ももらえることなく、後手後手の政府にかき回された嫌な年でもありますね。


先日、トランスシー〇〇様がサンプルを大量に持ってきていただいて、お話も多少出来ました。

世間の豆の傾向、より付加フレイバーが浸透して、それに頼った味と香りばかり評価されている話。

よりいい豆を、さらにフレーバーを出すために、高負荷、つまり高火力をどこで使うかとか。


アナエロビックはけっして悪いことではないし、適量に乗っけてあげれば風味としていい感じです。

が、最近はなんでも全部嫌気性発酵させて、少しでも高く、付加価値を付けたいのが見え見えな作業の豆が増えてきたという、あまり楽しくない話です。もともとそれなりのクラスの豆にするのは、高級ホテルブレッドを高級チーズの乗っけたチーズトーストとロイヤルブレッドに高級チーズ乗っけたチーズトーストに匹敵するくらいだと思います。

芯のコーヒー本来の味や香りが出にくいからといって、味の素をぶっかけては全部同じような味にしかならないし、もうそれなら缶コーヒーでもいいかな?と正直思えてきました。

前にインスタでも書いていましたが、コスタリカは水洗が禁止されている自然保護国、ここではウォッシュドが適切にできない、なので仕方なくホワイトハニーというギリギリまで削った豆が存在するのだと。

雲南がそうしたように、このままではおそらくもっと標高が低く朽ちやすくかびやすく小粒で黄色の日本のコーヒー豆も、習って追従していくのでしょうね。

日本の豆が麦茶味なのはそれはそれで個性と思うので、それでいいと思うのですが。


よりクリーンに、それは究極のウォッシュドを求めたい欲求です。

どこで高火力を使うかによって、豆の個性が引き出しを出す瞬間が決まるぽいです。ただしトップスペシャルティ豆以上。

ふつうのスペシャルティだと、火力に負けて、割れ欠けなどでボロボロになる率が高い上に、唐突な味になりやすい。なので何だか知らないけどニュートラルっていうのが存在するんでしょうね。詳しい話は焙煎知ってる方に聞いてください。

そして話は焙煎機のガス圧の数値で、やはりもうそこの数値以上は同じ火力だろうという話になりました。

自分では知らなかったでのですが、当店の焙煎方法はノルディックアプローチという焙煎をさらに独自にやってるぽいです。昔Light Up Coffeeさんの超初期の焙煎講座(おそらく第1回か2回の焙煎講座)を受けたのころにはこのスタイルが出来つつあって、川野さんは私のことなど覚えてもいないだろうけど、いろいろな質問をしてLight Up Coffeeさんと近い焙煎していたんだなと再確認できたのが、すごいためになった過去があります。

今のプロファイルは、投入初期のボトムから160度までにどれだけ温度差が出来るか、その落差がその後に影響を及ぼすか、10分以内で煎り止めするためにどういう逆計算で操作していくか、に集中する形。

これ以上に火力が欲しければ、ドラムの下の火の元をもう一本増やす改造、排気温度センサーの設置、出来るならファンの速度アップ、などなど、欲しい機能はいくらでもある。


最後は愚痴だか希望だかわからない展開になりましたけど、これからも豆を提供させていただきます。